見出し画像

【勿来物語R6-12】シン・プロジェクトN ~ものづくり出前授業~

令和6年6月7日(金)5・6校時、
  3年教室では、子どもたちが「メカのま」と対峙していた。
    周りには、それを見守る大人達の姿があった。
これは、ものづくりの極意を体得しようと必死にもがいた子どもたちの
  100分間におよぶ壮絶な物語である。
     (♪ 風の中のすばる~ 砂の中の銀河~ 
         みんなどこへ行った~ 見送られることもなく~)

昨今、ものづくりの技術や技能の伝承が危ぶまれている。
福島県商工労働部産業人材育成課は、ものづくり産業人材確保支援事業をとおしてこの危機を乗り越えようとしていた。
担当者は語った。
「製造業の理解を深める機会としてものづくりの技術体験をすることにより、経済の基盤である製造業に興味関心を持たせ、就労意欲の向上につなげたいのです。」

運営には福島県立テクノアカデミー浜の協力があった。
2人の技術者(先生です)と、数人の学生が指導のために来校した。
いずれも、ロボット・環境・エネルギーシステムの専門家だった。

組み立ての手順を確認する。
目指すは、不敵な笑み(目がないですけど)を浮かべる「メカのま」。
右が野馬追いをオマージュした本体、左がコントローラー。
ねじの締め付けトルクは均一に。
2人一組での死闘が続く。
「もうだめだ。」
「しっかりして。技術者としてのプライドはないの?」
「やったか、ゲンドウ・・・?」 「ああ。成功だ。」
組み立て後の試運転。
妥協しない生徒。「ほかに改良点はないのか?」

100分の戦いののち、生徒たちはそれぞれの作品をつくりあげた。
互いに健闘をたたえ合うさわやかな顔が、そこにはあった。

テレビユー福島の取材も入った。

体験後のインタビューで、ある生徒はこう語った。
     (♪ 語り継ぐ人もなく 吹きすさぶ風の中へ~)
「2時間という少ない時間でしたけど、
     (♪ 紛れ散らばる星の名は 忘れられても~)
  お互いに協力し合いながら作業する時間はとても貴重でした。」
     (♪ ヘッドライト テールライト~)
勿来高校の将来はとても明るいと、誰もが確信した。
     (♪ 旅はまだ終わらない~)