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【勿来物語15】侘び寂び ~ 茶道合同発表会

侘び = 貧粗・不足のなかに心の充足をみいだそうとする意識。
寂び = 閑寂さのなかに、奥深いものや豊かなものがおのずと感じられる美しさ。日本独特の美意識ですね。

さて、本校の総合文化部茶道班は、侘び寂びやおもてなしの心を学ぶ目的で、外部の先生のご指導をいただきながら日々稽古に励んでいます。
7月12日(水)、いわき市生涯学習センターにおいて、いわき学校茶道連盟主催の大53回合同発表会が開催されました。いわき地区の11校が参加し、本校生徒もお点前を披露しました。

お茶席の様子。立礼のお点前です。

棚を使い椅子に座って行うお点前を「立礼(りゅうれい)」と呼ぶそうです。1人がお茶を点て、もう1人が介添えとして茶道具の説明をしたり、お茶を運んだりします。

始めに、使用する茶道具について説明。
「短冊は瀧、大徳寺玄院長谷川寛州のお筆。
お花入れは歌花筒。お棗はメダカに浮き草。
お抹茶は富嶽柳櫻園の詰め。おかしはねがい星です。」
お茶を点てている様子。
茶筅(ちゃせん)で抹茶をかき混ぜます。
点てたお茶を運びます。

本校生徒のうち1名は習い始めて1ヶ月。「とても緊張しました。」との本人の感想のとおり、静寂の中でお茶を点てるしぐさには、授業中とは違う緊張感が漂っていましたが、プレッシャーをはねのけて堂々としたお点前を披露できていました。
他校の先生からも、「始めて1ヶ月でここまでできるなんてすごいね!」と褒めていただきました。

12月14日には、第54回合同発表会が開催される予定です。さらにお稽古を積んで、侘び寂び・おもてなしを極めてください!