【勿来物語05】他者視点を身に付ける ~高齢者疑似体験~
(まずは、タイトル写真のクイズを考えてみよう)
新型コロナにより運動量が減るなどの原因から、子どもロコモの症例が増えてきたというニュースを見ました。
ロコモとは、ロコモティブシンドロームの略。元々は、加齢による筋力低下や病気による運動器機能低下などにより、立ったり、歩いたりといった移動機能が低下した状態を指すそうです。
階段をうまく昇れなかったり、平坦な場所でつまづいたり物にぶつかったり、そのような子どもが増えているというのです。子どもの場合、機能回復が可能な年代だとは思いますが、体育の大切さを改めて感じさせるニュースでした。
さてさて、いずれ訪れるであろう加齢による影響を体験すべく、5月11日(木)5・6校時、1年「家庭総合」では、高齢者疑似体験を実施しました。
福島県保健福祉部の「福祉の将来を担う人材育成事業」を活用し、福島県介護福祉士会から講師を招いてのイベントでした。体験で使用する機材等はいわき市社会福祉協議会から借用しました。
体の動きを制限するパーツをつけ終えると、生徒達の体は運動機能(と視力)が低下した状態に近くなり、高齢者の疑似体験が出来るというわけです。
この状態で、色を識別したり、箸で豆をつまんだり、ハサミで切り抜く作業をしたり、歩行したりしました。
今回の体験では、他者視点に立って考えるという訓練が出来たはず。単なる体験に終わらせず日頃の生活に生かすことで、学びが一層深まりますね。
余談ですが、筆者も50代を迎えてから、階段の上り下りがつらくなってきました。水平方向の移動は問題なしです。この症状は垂直ロコモっていうのでしょうか?頑張って運動しないと・・・
<タイトル写真のクイズの答え>
A 浪平さんは54歳です。
A 浪平さんは高齢者ではありません。